Jeu de Fils (ジュ・ド・フィル)は、いつまでも変わらぬ美しさ、愛らしさをもつ刺繍や手芸材料  
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フランスでのさまざまな手仕事を紹介していくIDEÉのページ

:: Rouge du Rhin  ::

 Jeu de Filsでも安定した人気を保つクロスステッチのアトリエRouge du Rhin。人気の秘密はそのしっかりとしたデザインと華やかななかにも落ち着きのある色。ちょうど今、デザイナーのマリアンヌによる "porte ouvert" が開かれています。アトリエを公開して、より深くRouge du Rhinを知ってもらおうという試みです。

 今回はRouge du Rhinのマリアンヌのアトリエ、メゾン、そして彼女自身をご紹介しましょう。古い工場と倉庫を改築した自宅兼アトリエはパリの郊外にありました。住居として使っている部分には、このイベントのためにところせましと作品が飾られていました。

 もともと刺繍が好きだったというマリアンヌがアトリエRouge du rhin を開いたのは1995年。妊娠のため一時期仕事を離れたことがきっかけだったそうです。「多くの人が お腹にbebeがいるときに刺繍を再開するのよ。私もそうだったわ」。広告業界でグラフィックの仕事に携わっていた彼女には次第に 既存のクロスステッチをさすだけで物足りなくなり、飽きのこない、家の中で実際に使えるクロスステッチを、と考えていくうちにRouge du Rhinが生まれたそうです。

 カタログや展示会でみても、もちろん素敵だと思う作品たちですが、さすがにその生まれた家ではより生き生きとしていました。



ソファーに並んだクッション
明かり取りの窓からの光とも絶妙のバランスのベッドヘッド


いつかは仕上げてみたい、テーブルクロスやテーブルセンター。
(残念ながらこの ドロンワークがはいったテーブルセンターの布地は在庫が僅かとなっておりその後の販売予定はいまのところなく、図案のみの販売となるそうです)


こちらは絹糸でステッチするミニチュアシリーズ。横一列に並ぶと壮観です。


これはフランスの童謡の一節をステッチしたものとのことで、なんとマリアンヌ、スタッフのカトリーヌの二人が振り付きで踊ってみせてくれました。それはそれは可愛らしい歌と踊りだったのですが、笑う事と見る事でせいいっぱい、写真を撮り忘れてしまったのが残念です。

 Jeu de Filsへの問い合せが最も多い、「どうしてRouge du Rhin の図案集には色番号が掲載されていないのでしょう?」についてもマリアンヌが改めて語ってくれました。「フランスでも同じよ。いつも聞かれるわ。でも載せたくないの。っていうか、ほんとうのところは糸の詰まった箱から心の向くままに取り出して作品をつくっているから、わからないのよ(笑)。もちろんキットにするときには作った作品から番号を探すし、こんな風に色合わせから作る事もあるわ」。

 でも偶然にできた綺麗な色の作品を図案集の表紙に載せるときはあえて色番号を探さないの。不親切かもしれないけど、みんなもっと自分の色を探すべきなのよ。そうすると、きっと刺繍の楽しみがひろがるはずなの。色を選ぶ事も刺繍の楽しみだもの。
その楽しみを見つけてほしいの。
ほら、このいちばん問い合せの多い、Livret boucolique(RDR-30008 図案集:田園)の表紙の作品、私はこんな風にもつくったの。これだって素敵でしょう?

 「とにもかくも、図案集の色に関する問い合せにはお応えしません」と笑いながらもはっきりというマリアンヌ。不親切とも思えるかもしれませんが、彼女の色と作品に対する信念が垣間見え、納得してしまったのでした。


 モダンな作品が多いマリアンヌですが、エレガントでロマンチックなものにも惹かれるそうです。サロンにころがっていたクッションのこんなロマンチックな色合いも彼女の一面。

 さて、作品が飾られているサロンでひととおりおしゃべりを終えると、次は作品が作られる現場、アトリエへと案内してくれました。



アトリエへと続く廊下
刺繍キットのメーカーにいくと必ず見られる大きな糸巻き。ずらりと並ぶそのアトリエの色は目の喜びでもあります。


壁には整然と並んだ箱があり、中には綺麗にに仕分けられてキットになる前の糸や布がはいっていました。もちろん棚の上には あの素敵なパッケージになる赤の段ボールがぎっしりと。ふと目に留まった壁のクリップボードのクリスマスカード。「毎年友人が送ってくれるの。ほんと可愛いでしょう!」


アトリエの一番奥には 彼女が工夫を凝らしたという、麻布をまっすぐに裁断するためのコーナーが。
大きな蛍光灯、明かり取りの窓、作業のための理想的な一角です。


 こうしてRouge du Rhinの制作の現場をまのあたりにし、マリアンヌの語り口を聞いて感じたのは、頑固ともいえるほどの彼女のポリシーの確かさでした。

 そして昨今、乱立といってもよいほど多くのクロスステッチのアトリエがあり、デザイナーに会ったり、アトリエを訪問したりする機会も多いのですが、Rouge du Rhinとマリアンヌには”何か”抜きん出たものを感じざるを得ませんでした。

 その確かさの上にある”何か”を探すために、今夜は久方ぶりに赤いパッケージを開いてみることにしましょう。


 (reported by AKI in Paris / 2008年01月)

 







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