Jeu de Fils (ジュ・ド・フィル)は、いつまでも変わらぬ美しさ、愛らしさをもつ刺繍や手芸材料  
クロスステッチキットをお届けするweb shopです  

 


 
idee

idee
galerie
les astuces
commande
contact
 
presse
dictionnaire
atelier
 
arccueil
 

フランスでのさまざまな手仕事を紹介していくIDEÉのページ


1月の終わり、フランス最大のインテリア・デコレーションの エキスポジション『SALON MAISON ET OBJET』を訪れました。年に2回、開催されるこのエキスポジションは 家具などのインテリアをはじめ、テキスタイル、テーブルコレクション、雑貨などなどありとあらゆる"家"を彩るものが集まる巨大な見本市です。

今回は残念ながら出展していませんでしたが、ROUGE DU RHIN や、LE BONHEUR DES DAMES もクリスマスを意識した作秋の開催時には ブースを出していました。インテリアや雑貨の流行の傾向を 知るうえでもとても興味深いこの展示会を、Jeu de Fils ならではの目線で追ってみました。

Jeu de Fils ではフランスのクロスステッチキットや書籍などをご紹介していますが、手芸を楽しんでいただく時間が、心も生活の場も豊かにするものであるような商品を扱いたいと思っています。まず、作る過程を楽しんでいただけるキットや書籍であることを第一に、そして作った後、いつまでも人々の心に残り、その作品を楽しみ、長く愛されるかどうかを基準に Jeu de Fils ならではの視線で商品を選んでいます。今回のエキスポジションでも そのことを常に頭の片隅において、圧倒的な数の商品があふれる会場を見てまわりました。

  

モダンで コンテンポラリーなインテリアの中にも ある種の「手作り感」「素朴さ」「昔風」といいったニュアンスが加味されていたり、いわゆる”カンパーニュ風”- フランスでは最近 RUSTIQUE(リュスティク=田舎風)という言葉が頻繁に使われています - インテリアや雑貨のスタンド・ブースが混雑を極めていたりと 明らかにナチュラルなもの、素朴なものに人気が集まっていました。



麻の「ランジュ ド メゾン」といわれるリネン類のブースがいくつかありました。あるメゾンでは、 簡素な仕立てのテーブルクロスやピローケースにとても繊細なレースがついているシリーズを見つけました。特に無漂白の麻の色と白い繊細なレースの組み合わせは 少し贅沢かもしれないけれど 生活に取り入れてみたいと思わせるやさしい雰囲気です。甘いレースとはりのある麻は、素朴で凛とした気持ちのよい組みあわせでした。ワンポイントの刺繍を加えたりして別の楽しみ方もできそうです。

そして、インテリアに強さや温かみを加える刺繍の流行。
あるブースでは、再現された愛らしい子供部屋を さまざまな刺繍された布で彩っていました。残念なことに、デザインはそれはそれは 素敵だったのですが、機械による粗い刺繍でした。 多くの人々が楽しむことの出来るようにするためには仕方のないことですが、機械による大量生産の刺繍は薄っぺらく、味わいがなく、美しいと感じることはできませんでした。



それでも プリントされたものよりは明らかに モチーフの強さは際立っていて、糸の力の強さを痛感しました。対照的に、あるメゾンで見たテーブルクロスには フランスの職人が手塩にかけた美しい刺繍が施されていました。ため息のでるような仕事ぶり、美しさです。 しかし お値段もため息もの。とても、だれでも使って楽しむことが出来るとは言えません。 そしてまたあるブースでは、明らかに手刺しの刺繍に、信じられない安い値がつけられています。スタッフは、デザインはフランスで、刺繍はアジアの国々でだからこそできたのだと自慢げに語りますが、どこか寂しく感じられました。

これらを次々に目にして、自分で刺繍する喜びを強く感じました。刺す時間を楽しみ、出来上がった美しい作品を見て楽しむことができるのは何という大きな幸せなのでしょう。

その他、雑貨のブースでは クロスステッチをそのままプリントした紙ナプキンや、ランチョンマットを見たり、刺繍をワンポイントに使った ドアプレートなどの小物が目を引きました。ナチュラルな麻布に赤糸で刺繍したものは 糸と布の最高の組み合わせのひとつといえるのではないでしょうか。



また、ここ何年か続くブームとして、「おばあちゃんの時代」が 雑貨ブースでの大事なキーワードでした。昔の型を使ったカフェオレボウルや、金網の卵かご、さまざまな柳のかご、ホーローの調味料入れなど、蚤の市でみかけるような素朴な味の雑貨や道具がまた増えていました。SAJOU などのアンティークモノグラムをモチーフとした意匠もいたるところで見受けられました。

カルトナージュ作品を展示しているブースもありました。昔のプリントを復刻した布で作った これまたおばあちゃんの時代を思わせるフレンチテイストの箱です。丸いシンプルな真鍮の輪を引き出しの金具として使っていたのが、印象に残りました。



全体的にナチュラルなものへの回帰がどこかに感じられる中でも、そのものずばりの園芸や野外向けのインテリアコーナーは大変な人気でした。展示ブースとして、古い温室を持ち込んでいた雑貨のスタンドもいくつかありました。庭仕事の雰囲気を室外だけでなく、室内にもとりいれたオブジェやデコレーションが 人目をひいており、各出展者の モダンであれ、田舎風であれ、植物や土の匂いをそのまま、またはモチーフとして、ニュアンスとして生活に取り入れるという提案はひろく受け入れられていました。

自然なもの、昔懐かしいもの、手作り感のあるものへの傾倒は、つまり、人々がゆっくりとした時間を持ちたいと望んでいるというとなのでしょうね

(reported by Aki in Paris / 2005年3月1日)







このページのトップへ

 


このHPに掲載されている画像の著作権は メーカーもしくはデザイナーにありますので、
画像の、複写及び転載を一切禁止いたします。