クリスティーヌ・ドムネは 伝統的なフランス刺繍とパッチワーク、リボン刺繍、ビーズ刺繍を組み合わせて 華やかで陽気な色のブーケを作り出す手芸家です。
ある日の午後、パリ郊外の光あふれるクリスティーヌのお宅を訪れました。玄関に迎えにきたシーズーとウエスティの2匹の犬に迎えられ、ばらのアーチをくぐり、緑の美しい坂道を登るとクリスティーヌが笑顔で待っていました。
甘い香りのする ハイビスカスがベースになった 不思議なお茶をいただきつつ 刺繍をしながら、クリスティーヌと午後のおしゃべりを楽しみました。
高い天井に、彫刻のはいった白い天井と壁、細長く白い木枠のフランス窓、という典型的なフランス封特徴をもつサロン(リビングリーム)は、家具や掛けられている絵のせいで オリエンタルな雰囲気がかもしだされています。彼女の家に伝わる アルジェリアのものだそうです。
アルジェリアの血をひく彼女の作品は、伝統的なフランスの手芸そのままではなく、長年にわたっていろいろな国の人々を受け入れ文化を受け入れている 現代のフランスを反映しているものといえるでしょう。伝統的なフランスの刺繍のテクニックに、オリエンタルな色あいの絹をあわせ、独自の世界を作っています。彼女の部屋とおなじく、彼女の作品でも 文化がミックスされているのです。
「自分の中にあるオリエンタルなものへの愛着を大事にしたいの」と彼女は語っていました。刺繍糸も 絹糸の産地でもあるアルジェリアの糸を好んで使っているようでした。
創作の傍ら、パッチワークと刺繍を教えていた彼女は、4人の子供に手がかからなくなったのを機に、地元に ”Pique
et patch(ピック エ パッチ)”という 手芸店を開きました。 彼女が教えている パッチワークやリボン刺繍で使っている素材を組み合わせたキットもこれから展開されるそうです。いつか Jeu
de Filsでもご紹介できるといいですね。
(Aki
in Paris / 2004年8月)
このページの
TOP へ