Jeu de Fils (ジュ・ド・フィル)は、いつまでも変わらぬ美しさ、愛らしさをもつ刺繍や手芸材料  
クロスステッチキットをお届けするweb shopです  

 


 
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フランスでのさまざまな手仕事を紹介していくIDEÉのページ

:: ステッチidees 5周年10号を記念して ::

 ここ2年ほど一緒にお仕事をさせていただいているかわいらしい刺しゅう雑誌、ステッチidees。5周年の通算10号目となる10月7日号では、アートブックショップによる企画をatelier Jeu de Fils(アトリエ ジュ ド フィル)でお手伝いしました。

アートブックショップは、神田にある手工芸に関するあらゆる本を集めた書店です。書架には、古いものから新しものまで本がぎっしりと詰まっていて、手作り好きの方なら必ず時のすぎるのを忘れてしまいそうな場所となっています。

 

今回の企画は、アートブックショップで取り扱っているたくさんの手芸新聞から、図案を選んで実際に作品にしてみようというものでした。積み重なった新聞をゆっくりとめくり、モチーフを探してみました。今回、アトリエのみなさんが刺してくださる、ということもあって、初心者にも刺しやすいモチーフを選びました。
アンティークというには 少し時代があたらしい新聞には、特に、キッチンを飾るモチーフに目を引くものが多かったように思います。シンプルにアウトラインステッチで仕上げてもらいました。みなさん 楽しんで刺してくださったようです。

それ以外にはお花の模様をぜひ、ということですずらんをとりああげました。Jeu de filsのキットでもご好評いただいている、すずらんのリボン刺繍。結婚式のアルバムをイメージして、華やかにたっぷりのすずらんをステッチしました。誌上で詳しい刺し方も紹介しています。

またこのすずらんのリボン刺繍のコツをご紹介するワークショップが、10月23日(金曜日)に神田/アートブックショップで開催されます。できるだけ詳しく雑誌上で説明したつもりのリボン刺しゅうですが、実際はまだまだたくさんのコツがあります。よろしければ、ぜひワークショップへどうぞ。

 

今号には 特にうれしいページもありました。読者アンケートによる 各号ごとの作ってみたい作品No1を紹介しているページがあるのですが、そこに私の作った赤いソーイングケースを発見したのです。

刺しゅうを楽しんで始めていただくために、と考えてつくった「ステッチレッスン」のサンプラーがあります。そのサンプラーで覚えたステッチを使ってできるものを、という結果生まれた ソーイングケース。自分でも特に気に入っている 作品を、刺しゅう雑誌の読者のみなさんが「作ってみたい」と選んでくれたことは なによりの喜びでした。

このソーイングケースには お問い合わせも数多くいただきました。改めて この作品をご紹介してみましょう。

もともと このケースは、蚤の市で見つけたポーチをみていて思いつきました。これは その昔、フランスの女の子たちが寄宿舎、修道院/寮に入るときに身の回りのものを納めるためにつくったポーチによく見られる形だそうです。開くと長い袋型になります。このポーチの内側にはポケットなどはないのですが、裁縫道具をいれたいと思ったときに、デザインがうかびました。

いちばんお問い合わせの多い 黒い金具は、フランスに住んでいた頃、BHVという日用品の充実ぶりが有名なデパートの水道管などの部品売り場でみつけたものです。部品売り場は、いつでもインスピレーションの源となる楽しい場所でもあります。このリングは、日本でもホームセンターなどで見つかるようです。

繊細な形と落ち着いた黒のマットな色が気に入ってつけてみたのですが、悲しいことに実用には不向きで糸がすりきれてしまうことがわかり、アトリエで生徒さんたちが作ってくださるときは、縄目リングを使ってもらっています。

ポケットは ヘリンボーンステッチを使ってアップリケしました。日本でも千鳥がけと呼ばれ古くから使われているこのステッチは、ほんとうに丈夫でもし一カ所で糸が切れたりしても 容易にほつれてきたりしません。見ているだけが楽しみで、いざ使おうとすると難しさを感じるレースは とっておきの繊細で細いものを細い白糸でそっと留めつけました。

はさみを入れる部分、ピンクッションの場所をきめて 残った部分は 刺しゅうやボタンで飾りをつけ仕上げます。

シザーキーパー兼ピンクッションは、このソーイングケースよりも一足先に出来上がっていたものです。リスのモチーフをいれ、余ったところにイニシアルとアンティークレースでバランスをとりました。思っていたより仕上がりが気に入り、そんなときにはいつも大事にとっておいたリボンをつけます。白い糸で刺しゅうがほどこされた陰影あるリボンです。黒いはさみとあわせると、ソーイングケースとまるであつらえたようになりました。

アトリエでも 細部まで工夫をこらした、いろんな色のバージョンができあがっています。これからもいろいろなパターンを見ることができそうで、もとても楽しみですが雑誌に掲載されたことによって、アトリエだけでなく、さらに私の知らないところでも、このソーイングケースが作られているとしたら、それもまた、私にとってのうれしい刺しゅうの喜びです。



今回ショップにて、できるだけオリジナルに近いものを作れるソーイングケース材料セットをご用意しました
アンティークレースに限りがありますので、オリジナルの雰囲気を壊さない範囲でのレースの変更もあります。
どうぞご理解ください。

 

 (reported by AKI in Tokyo / 2009年10月)

 





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