Jeu de Fils (ジュ・ド・フィル)は、いつまでも変わらぬ美しさ、愛らしさをもつ刺繍や手芸材料  
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フランスでのさまざまな手仕事を紹介していくIDEÉのページ


 

::「刺繍で彩る記念日」作者による自作解説 ::


Toute une vie a broder"
(刺繍で彩る記念日)
by Sophie Delaborde & Sylvie Castellano

刺繍で彩る記念日」と題された今回の作品集は、ソフィーとシルヴィーの記念日の思い出を辿って作られた一冊です。

誕生日や結婚記念日、クリスマス、復活祭といったお決まりの記念日だけでなく、doudou(ぬいぐるみ)のためのバッグ→フランスの子供達はいつもこのぬいぐるみと一緒です。もちろん幼稚園にも一緒に入園です。母子手帖のためのカバー、premier etoire=一番星と呼ばれる スキー検定最初の一歩のバッジ、子供の最初の歯が抜け落ちた日のための(抜けた歯は、”ねずみ”が持っていき、あとにはコインが残っていることになっています。)作品など小さな子供をもつ母親ならではの 刺繍作品がぎっしりとつまっています。

そして いつも彼女たちの作品集を眺めるときの目の喜び。作品と一緒に写真に収まっている厳選された小物。自分たちを蚤の市狂い、と呼んではばからない彼女達のお眼鏡にかなったインテリアデコレーションへのアイデアのまたこ作品集の魅力ではないでしょうか。

Jeu de filsとソフィーからの小さなプレゼントと一緒にお届けします。どうぞお楽しみに。


ある冬の始まりの午後、彼女のサロンの一角での これからどんなものが作りたいとか、こんなものができたのよ、と話題のつきないお茶の時間。脇におかれた小さな刺繍のバッグが、この ideesのきっかけとなりました。実際の本をお手元にご用意いただけると2倍楽しめる 作家自身による作品解説をどうぞ。

Aki「あ、このバッグ、3冊目の本に掲載されてるものよね。こんな色だとは思わなかったわ」

Sophie 「そうなの、そうなのよ!あの3冊目は、これまでの本のなかで今のところフランスでは一番人気があって、私もものすごく気に入ってる。でも、たったひとつだけ、残念な点があるって、それがこのバッグなのよ。まず どうしてもためしてみたい きれいな水色の麻布と、茶色の糸の組み合わせがあったの。それを追求してみたんだけど、残念なことに、本のなかでは水色がきれいに出なくて。水色というよりは 白くなってしまったの。これだけ撮り直せたら、って思う事もたまにあるわ。」

A 「じゃあ サイトで紹介してみようかな、実際の色。もし綺麗な色の写真が撮れたら」

S「やろうやろう! 本の中で紹介しきれなかったことや、作品ができた訳なんかも。」

ということで 本の中からいくつかの作品を ステッチのこととなるとどこまでも熱くなる彼女自身の解説でご紹介します。

まずこのきっかけとなったこのバッグから。みなさんに綺麗な色が伝わるといいのですが。

「これはね、最初からバッグにしようと思ってたんじゃないのよ。とにもかくも 頭にうかんだ、水色と茶色という組み合わせをやってみたかったの。だから 本の色はほんと残念!(と、さらに繰り返す彼女..)で 適当な大きさの麻布に、フリーズの部分からステッチをはじめたの。お天気のよい日のことだったわ。そしたら、末っ子の プティ ラパンが言うのよ、「ママ、公園にいこうよ!!いこうよ!」ってすごい勢いで。それで 「ちょっと待って」っていいながら、 彼の言葉、On y va!(いこうよ!)を刺繍してみたわ。ほらこのびっくりマーク、これ そのときの彼の勢いなの。そしたら彼が続けて「公園で犬を見たいんだ!犬!」ってきかないの。

そこで家の鍵と、携帯電話、刺しかけのステッチだけを持って公園へ出かけることにしたの。家を出るときに、そうだわ、こういったお散歩のときの細々としたものを入れるバッグにしよう、って決めたの。彼は犬を見て大満足。わたしはそこに犬の姿を加えたのよ。」

「次は これ。これも 末っ子のための作品。生まれたばかりの彼のための 赤ちゃん用グルーミングセットをいれていた箱。なかには ブラシやはさみ、ベビーシャンプーなんかを入れているの。そう箱の中、これは大丈夫、本の写真でばっちりよ。

そしてこれは彼がもう少し大きくなってからつくった Doudou(ぬいぐるみ)。これは 猫みたいだけどねこじゃないのよ。PITOUって書いてあるでしょ。ピトゥっていうのはプティ ラパンと同じで、可愛い子への呼び名よ。うちのプティラパンは、ピトゥって呼ばれる事もあるの。ある朝、朝食を終えた彼は、ココアでそれはそれは立派なひげを作っていたわ。あんまりにも立派で面白かったので 記念に?ぬいぐるみにしてみたの。」

「そうそうこれも 撮って。クリスマスのミニクッション。本にはいりきらなかった部分があるの。お気に入りの布地で 小さな小さなもみの木が織り込まれている布なの。かわいいでしょ!!このモミの木が写ってないのよ。この布にはクリスマスの定番の色、赤とグリーンがあるから、ステッチ部分は 少しひねって赤と茶。なんだか素朴で温かい雰囲気じゃない?リボンを違う色の糸で留め付けたり、小さな点になるステッチでのアレンジは たまらなく好きかも。いろんな作品で使ってるわ。」


(*イメージにカーソルを重ねるて作品のズームアップをどうぞ。)

こちらは次男のために作ったもの。


(*イメージにカーソルを重ねるて作品のズームアップをどうぞ。)

フランスでは 子供の歯が抜けるとその歯を枕元においておくの。するとネズミがもっていってしまって、代わりにコインが残ってる、ってことになっているんだけど、日本でもそうかしら?うちの次男はね、歯の抜けた日こういったの。「枕の下にねずみがくるんじゃ、ちょっと嫌だな。」って。それで、ちょっと利かん坊の彼には、ロマンチックすぎる色なんだけど、歯をいれるための籠と ねずみにコインをいれてもらうためのポケットをアレンジしたフレームを作ったの。そして 枕からは少し離れたところに置いておいたのよ。この色は全くの私の趣味。小さなボタンで綺麗な色のものは いつも探している。布と刺繍糸と小物の色の組み合わせを考えるのは 本当に楽しい。布地は 日本製のアンティークリプロダクションのプリント布と、刺繍したところはアンティークシーツ。シーツは紅茶染めして色のバランスを取ったのよ。」

最後は長男のための入学記念のバッグ。

どうしても赤で作りたかったのよ。だからモチーフは可愛らしすぎるものよりは、ちょっとユニークなものを集めたの。彼は本当に優しい子で、私の作ったものを大事に大事にしてくれるのよ。

このままだと いつまでも続きそうな作品解説(と家族の逸話)ですが、残念ながら今日はここまでに。

もちろん 本のなかには子供達のためのものだけでなく、誕生日や、結婚記念日という人生の大切な記念日のための作品も。

このマニアックな作品紹介が 本人自身とっても気に入った様子。機会があれば4冊目の作品についても、話したいわ!と意欲満々でした。そして、はーっと大きく息をつきながら、「やりたいこと 刺したいものがありすぎて、ほんと時間がたりないわ。」と。

この彼女のつぶやきは、きっと全ての刺繍愛好家に共通の悩みなのでしょうね。

(reported by AKI in Paris / 2006年11月)

 







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