とある縁からSAJOUの商品を
Jeu de Fils でも取り扱うことになり、ベルサイユのお城のすぐ側にある、マダムのアトリエ兼事務所を訪問しました。一階の アトリエには 出荷を待つSAJOUの商品が積み上げられ、また
まだ商品になっていない試作品などが並んでいました。現在彼女が苦心しているのは 古い指貫の復刻だそうです。
現代の大量生産用の単純な技術では、昔存在していたようなデリケートな彫刻、型押しの入った指貫を作ることはできないそうです。古い製法をもつところを探し なんとか美しい指貫を作りたい、と熱く彼女は語っていました。

そんなマダムから
Jeu de Filsへの小さなプレゼントはこの試作品の 可愛い小さなはさみ! ふくろうのような大きな目をおもわせる形状から「モンストレ=怪獣」と同時呼ばれていたモデルだそうです。「ネセセール」直訳すると「必要なもの」と呼ばれていた
はさみ、針、ニードルケース 指貫が小さな箱にセットになった 美しいアンティーク ソーイングセットは、現在でも収集家の垂涎のまとです。このネセセールを小さするために こういった小さなはさみが作られていました。この愛らしいはさみは この春にはお店に並ぶようです。もちろん
Jeu de Filsでも。

そして2階へあがると
そこは オフィス兼彼女自身の制作のためのアトリエです。数々のコレクションが部屋あちらこちらに
ところせましと並べられていました。彼女がアルバムに無造作におさめていた SAJOUのコレクションときたら、これまでに見てきたどれよりも完成度の高いコレクションでした。
彼女は、アルバムと呼ばれる図案集を集めるだけでなく、メゾン SAJOUが広告をのせていた雑誌や新聞、はたまたムッシュ
サジュウが新聞にのせた個人的なアノンス(告知)なども集めています。それらから いったいどれだけのアルバムSAJOUが存在していたのか、はたまたSAJOUはどんな会社だったのかしら、といったことを情熱をもって
調べ続けているようです。

最近出版された彼女のコレクションの集大成である「Oubrages
dames (お裁縫道具の全て)」にあるように昔の手芸店の一部がそのまま ここに移ってきたかのようなアトリエで マダム クルスタンービエは SAJOU復刻版や、はさみ、紙の糸巻きなど、お裁縫が最もエレガントであった時代を思わせる図案集や道具を新たに作りたいと考えているようです。
新しいSAJOUとともに 優雅な裁縫の時間が再び蘇る事を願いつつ。

フレデリックはこんな本を書いています。