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フランスでのさまざまな手仕事を紹介していくIDEÉのページ

イデー番外編 ドイツ便り
『シュバルム白糸刺繍作品 グループ展』

 -2004年4月17 -18日
 -Holzgerlingen の小さなお城 Burg Kalteneckにて

ドイツ・シュバルムシュタットの伝統的な白糸刺繍『シュヴァルム・シュティッカライ』に魅せられたマルガレーテ・グランジョットさんが、自宅アトリエや近隣の修道院などでコースを開きシュヴァルムを始めあらゆる刺繍を教えるようになって、今年で10年目。今回のグループ展は10年の節目を記念し、アトリエで学んだ生徒達により企画されました。

マルガレーテとシュバルムの出会いは今から20年程前。訪れた美術館(シュバルム美術館?)でシュバルム刺繍を実演する老婦人の仕事に感動して見惚れて「うわあすごい!私にはとっても出来ないわ!」とため息をもらすマルガレーテに、その老婦人はにっこり微笑んで、「出来ないなんてことがあるもんかね。あんたさんにはとっても出来ないというのなら、それを私に証明してみせておくれでないかね」と言ったのだそうです。

そんなきっかけでチャレンジするうち、1枚の布と糸と針からこんなにも美しい刺繍が生み出せることに感動したマルガレーテはすっかりシュバルムの虜になっていきます。そして20年後の今日、マルガレーテは「あのご婦人の言うとおりだったわね。今日までシュバルムを続けてきたけれど、私は未だに<私には出来ない>ことを証明できないでいるのよ!」と幸せそうに笑います。

残念なことにドイツでも、時代に押されて手間のかかる手芸はどんどんと顧られなくなっています。そんな中、マルガレーテは「私の目の黒い間は、絶対にシュバルム刺繍を絶やさないわよー。美しい伝統工芸は後世に伝えられていくべき宝なの。」と気を吐きます。 彼女のこの伝統手芸を愛する気持ちが人を惹きつけ、こんなにも永い間アトリエが続いてきた理由ではないでしょうか。

マルガレーテから日本の皆さんへのメッセージ
「手芸がとても盛んな日本は、いつかは訪れてみたい憧れの国です。こんな素敵な本(雄鶏社のシュバルム本、ユキパリスさんのHEDEBO本)もあってとても羨ましい限り。残念ながらドイツでは手芸の大切さが忘れられつつある時代ですが、アトリエを通じて手仕事の大切さと美しさを次代に伝えられたらと思っています。手先の器用な日本のみなさまがシュバルム刺繍に興味を持ってくださっていると聞いて、こんな心強く嬉しいことはありません。ぜひシュバルム刺繍にチャレンジしてみてくださいね。VIEL SPASS!(楽しんでね)」

マルガレーテのアトリエ『Das Stick Atelier』のホームページ
www.stickatelier.deもご覧下さい。


さて、ご一緒にグループ展を訪れてみましょう。会場はマルガレーテの住む町からは隣町になる Holzgerlingen の、17世紀の小さなお城。お城は現在、市の管理の下、市民の文化活動の場として展示スペース等に活用できます。素敵ですね!

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白鳥とコイの泳ぐお堀に架かる小さな橋を渡って城内へ。

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窓から射し込む光が、白塗りの壁や床板の自然の木肌の優しい色合いに映えて、とても暖かな雰囲気。会場のあちこちに飾られた椅子とお花が、まるで友人宅を訪れているかような気持ちにさせてくれます。

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お花をもらって思わずにっこりのマルガレーテの背後に見えるのは、入り口正面に展示してあるハーダンガーの大作。

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シュヴァルムの様々なパターン。
白糸一色のシンプルな刺繍が作り出す陰影の美しさにうっとり。

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テーブルに合わせた丸いクロスは、数点だけ出品されていたマルガレーテ自身の作品のひとつ。(テーブルは実際にマルガレーテ宅で使っているもの)

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ため息ものの手仕事、細部までアップでどうぞ。


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窓辺に展示してある作品に見入っていると、後ろにお堀を泳ぐ白鳥の姿が!

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HEDEBOもありました!シュバルムもHEDEBOも発生した地域と名前が異なるだけで、様々な刺繍テクニックの総体性という点では親戚のようなものなのでしょうか?



盛りだくさんの展示内容と、会場の暖かな雰囲気(手作りクッキーとコーヒーのコーナーもあったりして)がとても素敵な展示会でした。出品者の家族や友人かな?と思われる男性や子供までが、食い入るように熱心に細部に見入っていた様子が印象的でした。


(reported by YUKO in Stuttgart, Germany / 2004年5月)

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